漢方メディカルシンポジウム終了

 漢方メディカルシンポジウムは、2月4日に無事終了しました。漢方の教育に関係する人以外は入れませんでした。そのため、会場での写真撮影は頼めませんでしたので写真はありません。会場での写真は、プロカメラマンが撮っていましたが、貰えるといいのですが。シンポジウムの中で私は10分程の講演でしたが、慣れない仕事なので大変疲れてしまい、1週間位はぐったりしていました。ただ、シンポジウム終了後には知人の漢方医数人から声をかけてもらい、また今回私をシンポジストとして推薦下さった東大の北村聖教授にお会いできて、うれしい限りでした。

漢方メディカルシンポジウム

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今年の漢方メディカルシンポジウムで、話をすることになりました。
漢方メディカルシンポジウムは、漢方の教育について勉強する会です。そのため、参加者は漢方に関わる大学病院関係者が大多数を占めています。今回、当院で引き受けている研修医の教育について話をするようにとのことです。残念ながら、一般の方は聞くことができません。

漢方の副作用

漢方薬には副作用がない、と思っている方が多い様です。
漢方薬はほとんどが天然のものですから、安全だと勘違いしてしまうのでしょう。天然のものが安全なら、毒キノコや河豚も安全だと言うことになってしまいます。
漢方薬の軽い副作用はよく見られます。胃がもたれたり、軟便になることは頻度が高い副作用です。また一時、漢方による薬剤性肺炎や肝炎が話題になりましたが、この様な重い副作用は頻度はまれですが、起こり得ます。
漢方薬を飲んでいて異常があったならば、主治医や薬剤師にご相談下さい。

大塚恭男先生


北里研究所東洋医学総合研究所(現在は北里大学東洋医学総合研究所)の元所長大塚恭男先生が、3月8日にお亡くなりになりました。
写真は5月9日に顕彰会をホテルパシフィック東京で行ったときのものです。大塚先生の外来を3年間見学させてもらいましたが、未だに役に立つことをたくさん教えてもらいました。また大塚先生は部類の酒好きで、時々ご一緒させてもらい、飲みながら漢方を教えてもらいました。ご冥福をお祈りいたします。

夏ばての漢方

本日関東地方が梅雨明けしたそうですが、暑いですね。
実は「夏ばて」にも漢方治療があります。有名なところでは、清暑益気湯です。暑さで「気」が減ってしまい、食欲がなくなり下痢をしたりなどで脱水となり、体の芯に熱を持った状態にいい薬です。
また別に脱水の漢方というのもあるのですが、なぜか浮腫に良い五苓散が脱水にも効きます。ただ、汗が出ない位の脱水になると猪苓湯のほうが良いでしょう。
体力がある人の体に熱がこもった場合には、黄連解毒湯や白虎湯などを用います。熱がこもって便秘している場合には、大黄の入った、承気湯類で便秘を改善することが優先します。もちろん水分摂取が重要であるのはいうまでもありません。
夏ばても、治療を間違えると命にかかわることもありますので、どうぞご相談ください。

研修医の開業医研修

5月に当院にお出でになった方はおわかりですが、研修医が2人来ています。数年前に、医師になった時点での2年間の臨床研修(卒後研修)が義務付けられました。そのために各大学では、研修医を受け入れる様々なプログラムを組んでいるようです。今来ている研修医は、東大病院の研修プログラムの中の開業医研修で来ています。
当院は漢方を中心に診療をしていますので、それを研修してもらえばと思います。普段は、事務員と院長の2人だけの診療所ですので、研修の医師がいるとにぎやかに感じますが、どうぞ驚かないでください。

日本東洋医学会関東甲信越支部会


今日は、日本東洋医学会関東甲信越支部会学術総会があったので、朝早くから出かけました。会場は長野市です。大宮駅7時18分の長野新幹線に乗ったと思ったら、少し寝ている間に8時43分には長野駅に着きました。本当に速くなったものです。会場はビックハットというところでした。午前中は一般演題という個人の発表でした。昨年当院で漢方研修をしていた安藝先生の発表もありました。他には漢方薬による肝障害の話や蕁麻疹に漢方治療と鍼治療を併用した症例などが報告されました。お昼には長野出身で明治時代の有名な漢方医和田啓十郎先生の話でした。午後も特別講演があったのですが、2時過ぎの新幹線に乗り、のんびりと本を読みながらかえって来ました。最近読んでいる本は、プログラムを作りたいため、C言語の本です。ただ47歳になったためか、本を1冊読んでいると、途中で最初の部分を忘れてしまうため、意味がわからなくなり、またはじめから読み返さなくてはなりません。いやなことも忘れますが、必要なことも忘れてしまいます。
新幹線は大宮駅でローカル線に乗り換え、夕方には家に着きました。有意義でしたが、疲れた一日でした。

猛暑と腹痛

久々に漢方の話を。
数年前も今年のように暑い夏でした。その年の秋は少し涼しくなり始めた頃に、腹痛と軟便を訴える患者さんがたくさん来ました。暑い夏だったために水や冷えた飲物を多量に摂り、胃腸が冷えてしまったのが原因だった様です。ほとんどの方は大建中湯で改善しました。
今年はそれ以上に暑かった様で、既に腹痛と軟便で大建中湯を処方した方がいます。今年は、腹痛が出るからとかむくむと言って水分を摂取しないと命にかかわりますので、多すぎる位の水を飲むようにしましょう。水を飲みすぎて食欲がなくなったときは、六君子湯がよいでしょう。腹痛や軟便になった場合には大建中湯の適応です。ただし、漢方薬の適応には個人差がありますので、治りにくい場合には診察を受けてください。

桂枝茯苓丸

桂枝茯苓丸は漢方の中では有名で、適応の広い薬です。
「お血」といって毛細血管レベルでの血流が悪い状態を改善することが、実験でも証明されています。典型的な患者さんでは、臍の下のあたりに圧痛を伴う塊を触れます。他には唇や歯ぐきが紫色であったり、痔や静脈瘤を伴う事もあります。症状としては、冷えのぼせ、頭痛、湿疹、月経痛、打撲後のアザが消えないなどがあります。
打撲や捻挫のあとに青あざや痛みがなかなか取れない場合には思いの他よく効きます。洗剤が悪いと思っていた手の湿疹が、1ヵ月程度の服用でよくなる事もあります。また、月経や妊娠に関るトラブルにもよく用いられます。
副作用が少なく、効果が高い薬の一つです。